まえじま

ザ・クリエイター/創造者のまえじまのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.9
2023年91本目。

面白かったけど理想は2部作。

ジャパンプレミアにて。
ギャレス・エドワーズ監督来日。
「ローグ・ワン」が大好きな自分からしたらとても嬉しかった。だが、ストがなければジョン・デイヴィッド・ワシントン、渡辺謙、ジェンマ・チャン、アリソン・ジャネイなどが登壇予定だったと聞いて複雑。さっさとスタジオは要求通りに契約結んでくれ。

そして肝心の映画本編についてはとても興味深い内容だった。AIを完全な悪と捉える映画が多い中、新たな視点だったと思う。

とにかく他のSF作品のオマージュであったり通じるものがあったと感じた。主人公と子供の関係なんてまさしく「マンダロリアン」だし、「ブレイドランナー」のレプリカントみたいな種族とネオジャパンの風景だったし、ニューアジアと西欧諸国の対立は「アバター」味もあった。エドワーズ監督は本当にSFが大好きで、彼のオタク魂が詰め込んだ作品なんだと感じた。

だけども話のペースが早い割に色々とテーマを詰め込みすぎ。さらに時々フラッシュバックが入るため、きちんと終着点はつけているとはいえ、この話だけで2つに分けた方が良かったのでは?って思った。勿論続編も作ると思う終わり方だったけども。

でもとにかく世界観の構築とビジュアルは見事。SONYのFX3という比較的安いカメラで低予算で撮影されているが、これも天才グレイグ・フレイザーの手にかかれば余裕の素晴らしさ。ギャレス・エドワーズ監督作品は戦場の生の質感がとても良い。

ニューアジアは大都市出たらすぐ農村部と日本をイメージって監督は言ってたけど中国の方が近いんじゃ…(ボソッ)
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