MRe

ザ・クリエイター/創造者のMReのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ターゲットとしてレーザー捕捉されたアンドロイドが逃げた先に人間たちがいて、巻き込まないように引き返して撃たれたシーンで声が漏れるくらい泣いてしまった…
人間側のミスをAIに擦りつける形で始まった戦争でも、AI側はただ平和に暮らしたいだけというのがなんとも言えない苦しさ。
人間を助けるために作られて、感情のようなものを持ってもなお自衛戦争に徹しているってことでしょ…人間の残虐さを感じずにはいられない。
AIは人間を殺さない、とかそれに値する基本プログラムは、人間にとっては理性とか倫理観にあたるものなのかもしれない。

ストーリーも映像美も、ハンスジマー御大の音楽もとても良かったです。

が、ニューアジアという架空の地域だとしてもトンデモ日本語が山ほど書かれているのに、使われる言語としては日本語が少ないのはちょっと違和感。
日本語字幕のフォンドが活劇調だったりポップだったりというのが世界観壊してないか…?と、これは好みの問題だと思いますが不満でした。
それはいいとしても、正直ご都合展開だなと思ってしまうシーンがいくつかあったのですが、
(アルフィーが特別な存在だと分かるシーンが呆気なさすぎたり、ハルンの立場をもっと掘り下げて欲しかったり…という個人的な物足りなさも。。)
15年前の襲撃で目覚めなくなったマヤから抜いた記憶は、ジョシュアを恨んでいる状態なのでは…?と思っていたので、最後の再会シーンでなにも言及されなかったのが惜しかったです。

ストーリーも映像も音楽も素敵だったので、もう少し丁寧に描いて欲しかったな…というところ。
これは3時間半クラスの尺でお願いしたい作品でした!!良かったですが!!
MRe

MRe