ギャレスエドワーズ監督といえば、個人的には、ゴジラよりローグワンより、モンスターズを思い出します。あの、モンスターが出てきそうで出てこない男女のロードムービー。内容は忘れてるけど、2人の旅路が好きでした。
本作はアメリカとアジアを舞台にしたSFで、AIロボットも盛りだくさん出てくるような世界観なのですが、流れてくる映像はどこか懐かしいものばかり。そして、主人公がロボ少女とともに、最愛の人の行方を探し旅する展開はまさにSFロードムービーでした。舞台も設定も違えど、自らの求める何かを探し旅をする2人の姿は、追いかけているだけで心地よく、その行末にぐいぐい引き込まれていきました。
あと、西洋ではなく、アジアにロボットが普及している世界も斬新で面白かった。ロボットがチベット仏教僧のような格好して、佇む姿なんで初めて見ましたが、妙にマッチしてて、こんな世界もありなんかなって。人類の脅威となるとロボットが生まれる恐れがあるならば、人類の優しさを学んだロボットが生まれる世界もありえるよなって、微笑ましくなりました。
ベタな展開。メッセージもありそうであまりない。
だけれども、一つのあり得るかもしれない世界を愛おしく楽しませてくれた斬新なSF。よきでした。
