なんというか、非常に惜しい映画だなという感想です。
SFのアイディアやVFX(このクオリティで低予算というのはかなり驚きです)は文句の付けようもないのですが、映画としてのカタルシスはどう考えても同監督の『ローグ・ワン』に軍配が上がります。
『子連れ狼』的な演出は『マンダロリアン』がありましたし、公開時期が不幸だったとも思いますが、全体的な既視感は拭えない作品です。
しかし、アジア対アメリカという構図をAI対人間に置き換えて間接的にベトナム戦争、延いては戦争そのもの自体を描こうとする姿勢にはかなり好感が持てました。