つき

違国日記のつきのネタバレレビュー・内容・結末

違国日記(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

分からない気持ちで胸が膨らんでいる。
観終わった。
久々の映画館。
映像作品。
寝てしまうくらい穏やかに、お互いの心をすり減らす。
殺したいほど憎い姉の子供を引き取ることになった小説家の槙生と、大好きだったお母さんのことがわからなくなる思春期を猛烈ダッシュでかけていく朝の、二人を取り巻くさまざまなひとたちがそれぞれで生きているお話。

光の入る瞬間がなん度もあり、その度に朝は生まれ変わる、という言葉が浮かんだ。
夜に死に、朝に生まれ変わって目を開ける。
そんな気持ちになるくらい、あの年頃の子供は揺れているのだと思う。
私はまともに歩けないくらい揺れていた。
彼女が問いかける、二人の関係性。
それをまだ誰も知らないものでも、名前はなくとも、そこに確かに生まれたものだと感じた。

そうだ新垣結衣さんは背が高いのだ、と思い出す映画。
朝ちゃんの唇の尖がとても眩しかった。
つき

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