け

違国日記のけのレビュー・感想・評価

違国日記(2023年製作の映画)
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ちょっと期待しすぎたかも。
法=呪いしての母(父親の不在)と娘の関係、軽音コンプレックス、青春レズビアンコンプレックス持ちの私には喰らうトピックが多かった。だがこれらをもう少し違う仕方で描いてくれたら迷いなく年ベスに挙げられただろうな〜…。過去作観たときはまだ許容できていたポエムの方向性の違いが今回はデカかったのかも。なんだか、ネガティブなことを語ろうとしているのに、ネガティブな描写が少ない気がした。
あと『ホームステイ』と今作でレズビアンが子どもばかりなのは困るなあ。同性愛が「若気の至り」とされてきた過去を踏まえれば大人のレズビアンを不可視化されるのが怖い。
がっきーの倫理観がわりと初めからちゃんとしてるので、子どもから大人が学ぶ子育てストーリーみたいな形にはあまりならず、染谷の「子どもの人権が一番なので…」も冗談みたいになってしまったのが惜しい、おもしろかったけど。
朝のママ、事実婚にしておくくらいなんだから「何の主義主張もない」こともないと思うけどな。どおなん、そこんとこ。
あと朝の立場、場合によってはヤングケアラーというか、アダルトチルドレンというか、同居する大人の世話を見させられている(経済的な依存と引き換えに)ようにも見えなくないような…。
け