もやしのチバ

ペルリンプスと秘密の森のもやしのチバのネタバレレビュー・内容・結末

ペルリンプスと秘密の森(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


ソウルな話
人間の潜在的な部分を話にしているのは好き。
水彩画のようで油絵のような雰囲気と色合いで、CGも違和感なく融合した感じは素敵。

ただ、巨人(=人間)という身ぐるみを着たその何か(ぺルリンプス)がいいのであって、身ぐるみはダメみたいな思考はあまり賛成できない。
人間の描き方が、森を壊したり、ダムを作ったり兵器を移動させて戦争を起こしたりする部分しか描かれず100%悪みたいになってしまっていて、いや分かるんだけど、分かりはするんだけど存在価値を無くしたら元も子もない気がしてしまった。
欲深いのが巨人だけど、心の奥底には巨人ではなかった頃の純粋な思いがあってそれを思い出そう、思い出したという感じ。それもひっくるめて巨人なのでは!?
あと子供目線な感じはいいけど、子どもに責任転嫁していないか?とも思ってしまった。
最後の、「巨人の世界に潜入成功」となっているのもユーモアはあるけど、ある意味子供たちが未来を変えてくれるみたいな感じがして、いやいや今までの巨人たちが起こした問題を勝手に背負わしたらアカンでしょ。
ただそもそも、私たち世代も、そのまた上も、もっと上もずっと責任転嫁され続けていて、だからこそほんの少しずつだけど良い方向へと向かっているのかも。

音と色が心地よいので大人は寝るかもしれない、私は一回寝てリベンジした。
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