カリコレ2023 ④
今年のカリコレはインド映画に追われて結局4本しか観られなかったけど、コレが1番面白かった。
テロを企てていると疑われた先住民の村に特殊部隊が襲撃をかけるが、混乱の最中に悲劇が起きてしまう…。
2007年にニュージーランドで起きた実際の事件を基にした作品。
オープニングであくまで先住民からの視点であり、政府は否定してるとテロップが出ます。
正直、政府当局も先住民側も暴走するバカとかわからず屋ばかりでどっちもどっち。
でも襲撃が始まってからは1歩間違えたら死という状況でハラハラの連続。
悲しい事件だけど映画としては盛り上がる。
何とか襲撃を食い止めようする先住民側の警察に感情移入しちゃうから余計にもどかしくて前のめりで観ちゃった。
演じるのは名脇役のクリフ・カーティスってのがまた良い感じ。
若干、先住民たちの人間関係が分かりづらいのが難点。
先住民と白人の確執はアボリジニが有名なオーストラリアというイメージだったので、ニュージーランドでも同様だと初めて知った。
比較的平和そうな国で、物騒なのはピーター・ジャクソンの頭の中くらいだと思ってたのでこんな事件があったことにもビックリ。
未体験ゾーンとかカリコレって8割くらいは微妙な作品が多いけど、たまにこういう映画があるからやめられない。