このレビューはネタバレを含みます
キャストが豪華で刑事モノ的な面も強かったから面白かった。菜々緒さんのこの役、かなり似合っていたから短編スピンオフか何かをやって欲しいな。
亀梨くんの美しい顔なのに死んだ目とちょっとネジが外れてそうな目つきが良すぎて正直演技とかどうでもいいんだけど、ラストのシーンは吉岡里帆さんの演技とやり取りを含めてめちゃくちゃ良かったと思う。染谷くんはハマり役すぎて言うことなし。最高。
あとは渋川さんのイケおじ感と獅童さんの安心感ね。好きだな。
ストーリーとしてはいつもならパッと犯人が浮かんでしまいそうな配役だったのに、最後まで惑わされたあたりいい脚本だなと思った。セオリー通りの展開だったことも良かった点かな。ミステリーとしても刑事モノとしてもちゃんと楽しめた。
ただやっぱり自覚のあるサイコパスってどこか違和感があるというか、確かに医師や弁護士になっていたりと、立場や高い知能故の俯瞰視点もなくはないけどちょっと茶番っぽくなっちゃうよね。二ノ宮に関しては後天的に共感性や倫理観が欠落したパターンだったのも関係があるのかな。そういう意味では間違ってないか。どうなんだろう。いやでもサイコパスって言葉を使いすぎなのも気になるしな。あとはまあ二ノ宮の殺害動機があまりにもしっかりしすぎていてどうなん？ってのもある。それただ悪い人間なだけで理解してるよね悪事だってこと。ちょっと視点が普通の人って感じがするね。
あ、でも最後の猫を連れていくシーンは“ホンモノ”っぽかった。染谷くんすごい。
182/2023
