強いて言えばみのすけがちょいオーバーアクト、その彼に対しスマホが振り下ろされる瞬間の演技上の手心が編集の拙さにより判然としてしまう点だけはいだけませんでしたけれども。
後はほぼほぼ満点を叩き出してたんじゃないすかね、三池崇史が職人として、と。
豪華演者陣が皆好いパフォーマンスを見せていますよ、練りに練られ予断を許さぬ展開を見せる物語を丁寧に描いていますよ。
端的に言って実に見応えのある映画ですよ。
何遍だって繰り返し言い続けますけれども三池崇史言うところの地方の孤独な青年に向けたメディアとしてのVシネ、そのテイストを求めたなら途端に寂しくなってしまう万人受けしそうな良く出来た作りですよ。
ああ寂しい。
「初恋」は大傑作だったなぁ、ああ寂しい。