シアトル国際映画祭にて。

なかなか面白かった。1975年、ハイデンライヒ夫人の世話にやってきた若い看護師シグルーンの物語。
ナチスがオカルトに傾倒していた話とおぞましい計画を背景にしたゴシック・オカルト・スリラー。ヴォルキッシュ(volkish)・オカルト・スリラーと表現されていたがそれが一番しっくりくる。

冒頭でシグルーンが取り調べを受けている。彼女の回想の形で語られる出来事。
雰囲気抜群によかったが、71分という短い尺で終盤もっと尺あってもいいのにという気分。珍しくあと30分あってもよかったと思った。

シグルーンの悪夢？妄想？のシーンや死者との交信シーンのビジュアルはなかなかだった。

ナチスが悪として取り上げられる話はだいたい男性(将校、医者、収容所看守etc)が出てくるので気にしてなかったが女性も当然いる。

シグルーンは実の母を知らずに育ち、世話をする夫人が何か鍵を握っているのではと思っている。
彼女がハイデンライヒ夫人邸宅で知った秘密は……

たぶんアレだろうなと想像はついたが、余白多あり終盤はかなり駆け足の印象で消化不良。

余白多いの好きだけど、クライマックスもう少しねちっこく描いたほうが怖さがコッテリしていいと思うんだけどずいぶんサッパリしてたな。あれ？もう終わり？みたいなね…

監督デビュー作らしいから今後に期待。

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• #ナチスホロコースト関連映画_みむさん