
売れっ子のミステリー小説作家・田原純一郎(藤本隆宏)は、強烈な妻の麻里子(友近)に人生を支配され、本来の才能を眠らせたままだ。 定年後も母の期待を裏切れず、偽の重役を演じ続ける元エリートサラリーマンの男・松原雄二(寺泉憲)。彼は引きこもりになった息子を抱えながら、虚飾の人生を続けている。 そして有名女子高に通う黒木まりあ(廣井若葉)は、母の玲子(椿原愛)がAV女優だという噂が学校中に広がり、追い詰められていく。 三つの家族が抱える虚飾と欺瞞の前に現れたのは、裸体をテーマに文学賞を受賞した新鋭作家・藤田森(小出恵介)だった。公園で自由に暮らすホームレスの女性(渡辺えり)は、彼らとはまったく別の存在として、静かにその姿を現す。安定という名の不自由か、孤独という名の自由か──ある台風の夜、巨大な木のエネルギーに導かれるように、彼らの運命が激しく交錯していく。
(C)「家族という病」製作委員会