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アンノウン: 殺人ロボットはどこに向かうのかのeulogist2001のレビュー・感想・評価

3.8
少し想像しただけでも空恐ろしい。結局、AI同士の競争やエスカレーションは行き着くところまで行ってしまう気がする。

過去の戦争では世界大戦といえど、世界の破滅には至っていないが、AIには「他者の痛みへの共感や恐怖心やモラル」が無さそうなのでブレーキが無さそう。つまりどちらかの陣営が一人でも生き残れば勝ちだという価値観に行き着いてしまう気がする。

ただ、その前に地球環境にとって有害なものを排除するというAIが出来たら、人間だけを抹殺するようなアルゴリズムになって、まさに平和な世界が訪れるのかもしれない。

種としての人間が最終であるとは思えないので、それは需要の問題でもなく、変化の方向としての必然と捉えることもできる。

人間の脳が描いた世界から、AIが夢見る世界へのバトンタッチ。それはどんな世界なのだろうか。
とはいえ、AIは人間の欲望のコピーだと考えたら、その範囲に留まるのかもしれない。そして結末は協調か競争か。どちらに向かうのか。
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