りら

ステイのりらのレビュー・感想・評価

ステイ(2005年製作の映画)
4.8
『ステイ』という映画は
何が何だか、何度も観たくなる映画でした。
1回だけでは意味がわかんないって感じです。
最初から観る人を混乱させます。

ラストであーあの時のアレはソレだったのか~って
ちょっと納得いきますが、
それにしても細かい部分のことを
謎解きたいなら再度観なくちゃって気にさせられます。
観る人によっていろんな解釈もできそうです。
けど、1回観ただけの今の私の解釈は
青年が事故で死ぬ間際に目にしたり、聞いた音を
まだ死にたくない、恋人に思いをつげなきゃとか
今までの人生の走馬灯のように振り返り
誰かに知ってほしくて、そういういろんな思いや観念を
今、目の前で救護してくれようとしている
居合わせた精神科医のサムに、託そうと
自分の頭に入った情報をうつしたように思います。

青年本人も、自分が死んでしまったことを認めたくなくて
精神科医、サムの元を訪れ
土曜日に自殺するといい、サムに自分のことを調べさせて
行ったようにも思えます。

雹が降ることを予知した青年は幻聴も聞こえると言って
サムが聞こえてくる言葉を書いてみようと言いますが
『どれが現実なのかわからない』
って言います。

何が現実で何が夢なのか幻想なのかわからない
と言ったセリフは他の青年の父親に似た人物にも言わせてます。

サム自身もそうなって混乱していきます。
サムの不思議な体験は、青年が思いを伝えたくて
起こしているって私が感じました。

”今起っている現実の人生の方が夢かもしれない”って
いうような思想もありますよね。

意味が分からんって思わず口に出しながら
観てたけど、結構、こういう不思議な幻想的な
考えさせられる映画好きデス。

また、再度、観てみようかなと思いますよ。(*^-^*)
りら

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