りら

TUBE チューブ 死の脱出のりらのネタバレレビュー・内容・結末

TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

チューブから脱出できるよねって願いながら観てたけど、絶望感半端なく襲ってくるチューブで、ゲームのリンボやインサイドみたいな恐怖と底無しの暗闇に放り込まれた感じ。
謎だらけだし、観る人によっていろんな想像できて勝手に理解するしかないのかな。
体は何度も死んでるよって言葉に、としかしてチューブの中で何度も死んでたのかな?あの遺体達はもしかしてリザ自身だったりしてって思うと怖〜い。

“死の影が覆う渓谷を私は歩む…”という、旧約聖書の詩篇23篇から引用された歌詞から始まる歌が、冒頭に流れてて、この歌は絶望と迷いに満ちた人生の歩みを歌う内容らしくて、主人公のこれから起こる出来事を暗示してたみたい。

もがき苦しみ、苦痛に苛まれながらも傷付いた心は癒され、新たな地で再生したってことのようだけど、”チューブ”の中を彷徨ってた時のリサは、天国にも地獄にも行けなかった者が向かう、カトリック教会が説く”煉獄”にいたってことかな。

“煉獄”にいる者は苦痛を通して罪が清められ、天国に行くとされてるそうで、そうすると彼女がたどり着いた場所は天国??

けど、私の想像する天国とはずいぶんかけ離れた寂しい殺伐とした世界に見えたよ。
りら

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