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ステイのvanitasのネタバレレビュー・内容・結末

ステイ(2005年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

精神科医が若者を救おうとする中で、次第に意識の迷宮に入り込んでいくところがドキドキした。自分がおかしいのか、それとも世界がおかしいのか分からないストーリーはいつも釘付けになる。

自分の運転する車で事故を起こしてしまい、両親も恋人も死んでしまったと分かったヘンリーは瀕死の中である物語を見る。それがこの映画のほとんどで語られている物語で、その中で自分が起こしてしまったことの赦しを得て、そして死んでいった。

とてもエモーショナルで切なくて、ラストでこの構成を示唆しながらも気づくのに時間がかかったし、今まで見たことがない展開だったから気づいたときは衝撃だった。

ライアンの繊細で悲しい表情が頭から離れない。今でもそうだけど、若いときはより繊細さと危うさが増している。ライアンはいつも悲しい役で、その全ての役が報われるベイビードライバーを見て悲しみを癒したい。
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