手術室を舞台にした人体巡りツアーかと思ったら地獄の病院ドキュメンタリーが待っていた。
予告編からかなりリアルそうな手術ドキュメンタリーを感じて見に行ってみた。
まず本作はフランスのとある病院を舞台にしたドキュメンタリーになっており、ほんとに説明もないままあるがままの姿を見せる映像の連続に狂気すら感じた。
いやはや血生臭い手術を医師の視点(顕微鏡やスコープ)で見ていくインパクトよ、これだけ過剰に内臓を長回しで見るともはやどんなスプラッター映画より気味悪く恐ろしく思えてくる。手術映像だけで元取れるというか、こういうありのままのグロテスク映像がダメな人は本当に閲覧注意ですよこれは。
あと病院のドキュメンタリーということで認知症病棟を長回しでグーっと見せるシークエンスとかもはや狂気だろ、いやほんとに何見てんだろと思うほどおかしな世界なんだがこれがリアルな病棟の姿なんだよなと医療や施設従事者の大変さが伺える。また手術室での医師や看護婦のリアルな口喧嘩などほんとにあるがままを捉えててなんかスリルすら感じたわ。
そしてラストなんかもうほんとに気が狂うと思うぐらい謎、病院関係者のパーティーかなんか知らんが懐かしポップスをバックに踊りまくる映像を変なグラグラ撮影で見せるの何なの。風刺か知らんが謎の壁紙絵で締めるのも狂気染みてるし、ある意味ドキュメンタリー史上最怖な作品でたまげた。
