げげげんた

赤と白とロイヤルブルーのげげげんたのネタバレレビュー・内容・結末

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

SNSで面白い!と評判だったのでアマプラで鑑賞。

犬猿の仲だったイギリスの王子とアメリカの大統領の息子が恋に落ちて…というロマンスコメディ。


そもそも男女のラブコメってそんなに好きじゃないし、ゲイラブコメも一部を除くとBLブームに乗っかって消費するだけで現実の問題には知らんぷりなイメージがあったんだけど、本作にはそういう嫌な感じやモヤモヤはなく楽しく観れた。

何でかなと考えてみたところ、いい意味で少し先の理想の社会を描いてるからかなと。女性大統領でホワイトハウスのスタッフも女性が多い、大スキャンダルにもレインボーフラッグを振ってポジティブに応援する人々…など。
同性愛に厳しい現状をそのままに描くのではなく、かと言って現実離れしすぎたユートピアを描くのではなく、難しいかもしれないけど近い未来にあり得そうというバランスがよかったのかも。(日本からしたらまだまだ遠いけど…)

一昔前だとBLやゲイドラマはバッドエンドが多かったと思うが、本作はヘンリーが英国の王子だという壁があったり、その他いくつかの小波乱がありながらも終始ハッピーエンドを予感させる展開で、基本的には安心して見れる爽やかQueerラブコメでした。

(もちろんツッコミたい点は色々あるもののまあまあ深く考えずに見て!という感じ笑)

笑えたのは息子の恋愛事情を知った母(大統領)の性教育のシーン(ゴムつけろ、ツルバダを飲め、ウケならHPVワクチンを打て)と、ホワイトハウススタッフのザハラがヘンリー王子に向かって言ったI’ll Brexit your head from your bodyのくだり。

2人のやりとりからイギリスとアメリカの言葉や文化の違いも垣間見えて、その辺りも面白かったです。

余談だけど大統領息子アレックス役のテイラー・ザハール・ペレス氏がとってもHOTでした。長い睫毛と鍛えあげられた褐色の身体がセクシーすぎる…。
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