萌えきすとらブログ

二十歳に還りたい。の萌えきすとらブログのネタバレレビュー・内容・結末

二十歳に還りたい。(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

大川隆法さんが作った異世界転生モノ!?

幸福の科学の映画だから観ないっていう人の為に大体のストーリーを書いたよ。

ネタバレ注意ww

『二十歳に還りたい。』というタイトルから若返って、若い女性と仲良くしたいみたいな俗情と結託した凡人に向けた映画かと思ったら、大川隆法さんが流行りの異世界転生モノに挑戦した意欲作でした!!

「経営の神様」と呼ばれた80歳の孤独な爺さん(主人公)が、古墳の上で願ったら神様のはからいで作られた世界に転生(あとで解るが、とてもリアルな夢)すると、そこには主人公に優しくしてくれた介護ボランティアの若い娘がいて、主人公は彼女がマネージャーをするサッカー部の20歳の大学生ゴールキーパーという状況にあった。

「経営の神様」と呼ばれたチートスキルでサッカー部のトラブルを解決してヒロインである若い娘と仲良くなった主人公。

さて、居酒屋の場所が分からず、スマホの地図アプリが使えない主人公(中身は爺さんだから)の為に家には居酒屋のマッチ箱を、さりげなく用意されていたり、なんだか親切な世界(あとで解りますが、神様が作った世界です)。

その夜、夢に神様が現れ「無償の愛に生きよ。利己心が出れば夢から醒める」と教えてくれる。

そして、主人公には意味が通じなかったように感じられたのか「30歳になるまで結婚を申し込んでも、申し込まれて承諾してはいけない」と親切にヒントまでくれる神様。

ここで俗人なら「結婚しないでキスとかしちゃえばいいじゃん」とか「相手に神様との約束で30歳になるまで結婚を申し込んでも承諾しちゃいけないんだと説明すればいいじゃん」と思うのだが、そういうことをすると神様からペナルティがあるのが、こういう話のパターン(例えば、漫画『逢いたくて、島耕作』だと、主人公が登場人物に裏設定をバラすと鶏に転生させられるという話がある)なので、主人公はヒロインの求婚にも黙ってやり過ごすしか無かった。

また、主人公は仕事人間で、家族を大切にできなかった記憶があり、若くして自分が結婚しても、また失敗すると考えたので、30歳までは自分の仕事だけに邁進して、成功を収め、30歳になったら仕事(俳優)を引退して、家族だけの為に生きようと考えていたように思えた。

ちなみに、主人公は、この世界では俳優の仕事を選び、チート能力「津嘉山正種ボイス」を使って、俳優として大成しようとしています。

声が良い人は良い俳優の法則です!!

しかし、30歳を目前にスキャンダルを仕掛けられた主人公は、老人あるある「スマホの電源を切って寝ちゃう」を発動ww

ヒロインがメンヘラって自殺未遂をするのを止めるのに神様から禁じられていた婚姻の約束をして、キスしようとした瞬間、夢から醒める。

気がつくと80歳の自分に戻っていた主人公は介護ボランティアに来ていたヒロイン(神が作った異世界のヒロインとは異なる人格)に「君が欲しい」という言葉を聞きとがめられるが、とぼけてやり過ごそうとする。

しかし、死期を悟った主人公は手をヒロインに手に伸ばすが、その手は届かずに人生を終える。

私も最後に素敵な夢を見たい。

そんな気持ちにさせてくれる映画でした。