このレビューはネタバレを含みます
完成披露試写会にて。
まず原作と違う部分はかなりあります。でも、とにかく作中に出てくる「音楽」に、飲み込まれそうな作品。「よかった」と言う言葉じゃ正直足りない。
原作自体、言葉がとても多いわけではないのでこの濃い内容を2時間弱にどう収めているのか、あのシーンはどうなるのか、聞こえないはずの音が聞こえてくるあの作品を彩る音楽はどんなものなのか…など、いろいろ考えながら映画の幕が上がるのをずっと楽しみにしていました。
原作は読んでも読まなくても、正直いいかなとは思います、でも読んでいた方が少し楽しめるかも。
舞台挨拶で「音楽があれば何もいらない」と答えていた川西くん、JO1を飛び出して清澄として命を削っている姿を作中から感じ、なんだかその日はずっと、知らない人を見ているようでした。
人気アイドルと、旬な若手俳優たちを使った、話題の監督の作品 なんて謳い文句では終われない作品。
これは劇場で見て欲しい、テレビやスマホの小さな画面とスピーカーじゃこの音楽と映像の良さは伝わらない。
この音を浴びに、何度でも劇場に足を運びたいと思える音楽映画は久しぶりです。
とあるシーンで、とある植物が出てきて、ずっとそれが気になって花言葉を調べました。
関係なかったらただの深読みだけど、あれは何かのメッセージなのか、キャラクターを表しているものなのか…。
セリフが少ない作品だからこそ、いろんなことを考えてしまうけれど原作者が太鼓判している作品、さすがだと思います。
早く劇場で何度でも観たい…公開日が待ち遠しいです。