このレビューはネタバレを含みます
silentの風間太樹が監督ということで楽しみにしていた映画。期待しすぎていたせいかあまり僕には刺さらなかった。
なんか全体的に無理やり感が凄くて、そうはならんやろ!って思ってしまった。「振られたから音楽聴かせて」って自分勝手な潮の要望に仕事を捨ててまで応えてしまったり、ガラスを割って登場した潮に「海行こ!」って言われて行っちゃったり、清澄が突然「音鳴らしたい」って苦しみ始めたり。なんだそれって笑っちゃった。
桜田ひよりは安定に可愛かったし、演技も凄く良かった。特に「うちは好きやもん。2人よがりや、知らんよ。今作ったもーん」のとこが可愛すぎて苦しんだ。
中盤は割と楽しめた。航太郎、陸、マザーズ、岬など色々なキャラが出てきて、それぞれの抱える思いや本心が丁寧に描かれていて凄く良かった。
そして後半。嫉妬で潮が突然いなくなったり、清澄が取り憑かれたように音楽を作って引きこもったり。やはり後半も無理やり感が凄かった。話題の俳優と彼らの演技力でなんとか1つの作品にはなっていたけど、正直がっかりだった。
音楽とキャスティングは凄く良かったけど、やっぱりストーリーの無理やり感が僕はちょっと苦手だった。そして桜田ひよりと井之脇海くんをもっと好きになった。