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さよなら ほやマンのmiUのレビュー・感想・評価

さよなら ほやマン(2023年製作の映画)
3.9
めちゃくちゃ感情持っていかれて号泣だった。

震災で両親を亡くした兄妹のところに、訳ありの東京から来た漫画家が家を買うと言い出し同棲し始める話。
前半までは笑える感じ、後半からはシリアスに。

思っていたより震災の表現がぐわっとくる。あれから12年。震災で大切なものを失った人も、生活が一変してしまった人も、いまだ苦しみの中にいる人もいる。それをすごく鮮明に描いていた。

主人公も弟も、さいごに前を向いて進めたんだと思う。そしてその転機を作ったのは、口が悪くてめちゃくちゃな暴力女の漫画家のおかげ。
一つひとつの要素がどこか歪なんだけど、いつの間にかお互いに欠けているピースがはまり出して大きな歯車になったみたいだった。

あと主人公がマイク持って喋るシーンはMOROHAの時のアフロが滲み出ててやっぱ本職だなと。

迷ってるなら絶対に劇場で観といたほうがいい。
でも見終わった後に予定は入れない方がいい(感情持ってかれるので)
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