『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のバズ・プーンピリヤ監督の長編デビュー作。タイのアカデミー賞と言われるスパンナホン賞で7部門にノミネートされ脚本賞、編集賞、主演男優賞を受賞した。
よくできたタイホラーだった!古典的な巻き込まれホラーでありながら、大胆に宗教と絡めた風刺が面白い。
タイホラーといっても舞台はアメリカ。ルームシェアをするタイから来た3人の若者が、ドラッグを持ってきた「Jesus」なる男に巻き込まれていく。
意外と神というものがいたらこんなもんなのかも。そんな考えに及んでしまうかなり鮮烈な描写。テンポが良く見やすい。
ただ、肝心の3人が隠している秘密というのが割とどうでもいい。短髪の女の子だけは命に関わる問題だが、そこも描きこみ不足。やるなら序盤で伏線を張っておくべき。