しょうた

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワーのしょうたのレビュー・感想・評価

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ぼくが映画を見まくるようになったのは14歳から。思春期の盛りで、映画に惹かれた要因の一つが女性の裸を見られるから、だったことは否定できない。
この作品が分析してみせたように、商業映画の多くは男性目線で作られてきたことは確かだろう。
その視線はいつしか映画でない現実の女性に向ける視線をも変えてしまっている。
また、映画を作る女性の視線すら男性目線に変えてしまう。(ソフィア・コッポラ)
ラストのメッセージ。力強い。
「見るがいい。こちらも見返す。」
「ほんとうの自分の心に気づき、それを表現するとしたら、どんな映像表現になるだろうか」

追記
セックスシーンを女性の裸を見せる視点でなく、カメラが間近により細かく身体部分を見せている、男女が対等な作品を紹介。それを見ながらヴァルダの『幸福』の同じようなシーンを思い出していたら、正にそのシーンが紹介された。
たくさん紹介された映画の中でぼくが観たのはごく一部だが、『レイジング・ブル』の映像は一目でそれとわかった。
このように、映像のイメージというものは頭脳に鮮やかに残るものだ、ということを実感する。
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