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突入せよ!「あさま山荘」事件のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2002年の邦画。

監督は「KAMIKAZE TAXI」の原田眞人。

あらすじ

1972年2月19日、長野県軽井沢町。連合赤軍メンバーの過激派があさま山荘に侵入し、管理人の妻を人質にたてこもる事件が発生。その頃、警視庁警備局付の佐々木淳行警視正(役所広司「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」)は後藤田正晴警視庁長官(藤田まこと「ラストゲーム 最後の早慶戦」)に呼ばれ、過激派鎮圧警備に赴くよう、言い渡される。

アマプラにて。

俺自身、この「あさま山荘事件」に関しては、まだ生まれる前とあって、全然知識とかなかったんだけど、見終わって感じたのは「壮絶」その一言。

始まりは緊迫状態が続きながらも、その狭間で役所広司演じる佐々木さんをはじめとしたおっさんたちの掛け合いが微笑ましく、なんとなーくゆるく観れる(お湯で北海道の寒さで悴んだ足を解すシーンとか良かった)。

ただ、立て篭りの抗争が激化していくと警備隊や市民に死傷者が出ちゃうしで、立て篭もる赤軍の銃弾を掻い潜りながら、一進一退の攻防が凄まじい熱量で描かれていく。

今作の特徴としては、赤軍側の描写を一切排することで(ラストにようやくその面が拝めるが)、ほぼほぼ警察側に焦点を当てて描いている点。得体の知れない赤軍を相手に東京組と長根県警がお互いの威信をかけて諍いや激論を繰り広げる様は、まるで「シン・ゴジラ」の会議シーンのようでスリリング。

その中でも、役所広司はやっぱり主人公として、ものすごい頼り甲斐があるし、冷静な判断をとれるしとまさにハマり役だったんだけど、個人的には警備部付の石川警視正を演じた山路和弘(「映画おしりたんてい  
テントウムシいせきのなぞ」)が声優としての活躍が多い分、ふつーに俳優として役所広司と共演しているのが嬉しくなった!

結末は史実の通り、鎮圧に成功して人質も解放する事ができたんだけど(まさかのあの人!)、もし機会があったら今度は赤軍側にスポットを当てた作品も観てみたいなぁ。
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