FBI捜査尋問一部始終の再現。
無実の一般市民にどんな嫌疑をかけようとするのかと思いきや徐々に雲行きが変わって行く。
柔らかいタッチでじわじわと落としにかかるFBIに追い詰められていく被疑者の焦りが正にリアリティを持って迫りドキドキさせられる。
そんな白から黒へ変わって行くシドニー・スウィーニーの演技が良かった。
情報機関NSAの契約社員だったリアリティ・ウィナーは機密情報漏洩という就業規則違反はしたけれど、2016年アメリカ大統領選挙へのロシアサイバー工作を明るみにしたのは民主主義から見て罪なのか？
政権を取ったトランプからすると足元を掬われかねないネタだから極秘事項にしておきたかったんだろうと勘繰る。
そして不思議なのは告発サイト「インターセプト」への投稿でなぜネタ元がバレてしまったのか？
ここにもトランプの圧力がかかったんだろうと想像する。
今作はFBIのやり取りに重点が置かれているけれど、陰謀めいた裏が垣間見えるこの話は切り口を変えると面白い映画が出来そう。
監督 ティナ・サッター
キャスト
シドニー・スウィーニー
ジョシュ・ハミルトン
マーチャント・デイヴィス
ベニー・エレッジ
ジョン・ウェイ
