NEMO

ラブ&ポップのNEMOのレビュー・感想・評価

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)
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 全編通してキモい!っていう感じの映画で非常によかったです。とにかく男が誰も話を聞かずに自分の話だけをするというディスコミュニケーションな描写がすごかった。オタクのエミュなんか完璧ですね。ディスコミュニケーションのくせにエスカレートはしていくという。これは村上龍がすごいのか、庵野がすごいのかわかりませんが。

 カット割りとかのセンスのずば抜けっぷりはやっぱりすごかったです。接写と動作主視点のカメラ割が多くてなんだかクラクラしました。それにしても、冒頭から女子高生の着替えを服の中にカメラを入れて撮るっていうのはどういう頭があったら思いつくのかわからないです。

 台詞回しとしてはラストに「欲しいものがあるのは自分に欠けているから」としているの主人公に「それがずっとほしいと思えるかは分からない」といわせるのは思春期の描写としてかなり好きでした。

 
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