きき

ラブ&ポップのききのレビュー・感想・評価

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)
3.5
渋谷の女子高生の無敵感と、それに並行する、お金払えば女子高生に何してもいい、お金もらえば女子高生はたいていのものはさしだせる、というあの時代の狂った空気感。
たいていのものはさしだせるけど、きちんと何かが損なわれ、みえない何かが失われていくことに鈍感だったあの時代。

渋谷川をひたすら歩くエンディングがとてもよくてすき。希良梨さんのルーズソックスがずるずる下がって泥水吸って歩くのも大変そうなのにそれでもただただ歩いていく。それぞれがそれぞれに似合う歩きかたで、ただただ歩いていく。
きき

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