ききさんの映画レビュー・感想・評価

きき

きき

2016年からの、映画館でみた映画の記録。

映画(145)
ドラマ(0)

デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

4.0

ときどき幼い娘がうろうろしている、明るく健康的なアトリエでちょっときもちわるいものを淡々と描き続ける姿がとてもいいし、独房のような檻のなかのようなところで、淡々と自分について話す横顔の深いしわもとても>>続きを読む

パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

3.5

戸締りしないの?とかiPhoneで文字うつ早すぎない?とか返信しちゃうのかよ!とか顔だし画像送っちゃうのかよ!とか「もしもし私リカちゃん」電話か!とか思うところはたくさんあるが、自分に呪いをかけている>>続きを読む

わたしたちの家(2017年製作の映画)

3.5

家といういれものはジップロックみたいに密閉された生活が詰まっていて、むしろ生活が詰まっているからこそ「家」なのであって、そこに生活がなければ家ではないのかもしれないし、だから私の生活があればここは「わ>>続きを読む

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.5

こういう話だったらやだなあと思いながらみたら、やっぱりこういう話で、どーーーんってなりました。
でも結末までのプロセスはおもっていたのとぜんぜんちがって、小さな救いがいくつもあったのはとてもよかったと
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少女(2016年製作の映画)

3.5

本田さんと山本さんが健康的にできあがりすぎていて、少女特有の未完成ゆえの危うさや脆さや残酷さやなまめかしさはもちろんどこにもみあたらず、けっこうなコスプレ感だったけど、それはそれとして、そのいびつさは>>続きを読む

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.5

家庭は息苦しいほどに小さな共同体で、そこに参加している(参加させられている)ひとにしかその実態はわからないし、よその家庭の実態ももちろんわからないから、どういうありかたが正解なのかだれにもわからないま>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.5

メアリーのこまっしゃくれたかわいさと、フランクの子育てにストイックなだけではない、やりたいことはやりたいという人間くささがすごくよかった。
フランクとその姉その母のこじらせた家族にもまだ救いがあるので
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黒い箱のアリス(2017年製作の映画)

3.5

はじめあまり話がつかめず、これメカハンドやブラックボックス、喋る犬のおとうさん(じゃなかった、おかあさん)とかなんとなくわくわくするアイテムならべただけで、このままぼんやりと終わっちゃったらどうしよう>>続きを読む

悪と仮面のルール(2017年製作の映画)

3.0

われわれは邪の家系であり、代々絶対悪の人間をつくりあげている・・・と声高にいいながらも、映画に登場する邪として育てられたひとびとすべて絶対悪の育成に失敗した感がつよいので、そんなに代々絶対悪を育ててい>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.5

動く油絵はたしかに斬新でみたことのないアニメーションだったけど、なんていうかちょっと単調で、もうちょっといろんなことできたんじゃないかな、とおもってしまったところが残念でもあり今後への期待でもあり。

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.5

バスのなかでの瀧内さんの美しい横顔とか、福島と東京での微妙な服のちがいとか(微妙にテイストを変えてるだけなのがよかった)、それと対照的な趣里ちゃんの存在とか、淡々としてるけど生活感があっていい映画だっ>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

5.0

もはや韓国でもなく日本でもなくもちろんヨーロッパでもない、でたらめで美しい世界観とある意味すがすがしいくらいの偏執的なエロスが最高。たどたどしい日本語ですらその世界の見事な彩りになっている。まさに映画>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

誇りをもって生きることはとてもたいせつだけど、誇りだけでは生きていけない。八方ふさがりな彼らをとりまく、搾取しようとするひとたちや偽善的なひとたちの存在もかなしい。
「この自由な世界で」は主人公がした
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クロス(2017年製作の映画)

3.5

自己肯定感つよめな夫婦が他人の静かな生活に当然のようにどかどか入り込んでくるのがほんとにこわかった・・・(そしてなにも反省しない)。
斎藤工の存在は、もっと意味がないほうがよかったんじゃないかなあとお
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.5

キネカ大森の白石監督トークで、綾野剛が「餃子耳はヒアルロン酸とか入れれば自前でつくれるんじゃないか」といっていたという話をきいて、綾野剛こわい・・・とちょっとおもいました。
どんどんクソにまみれていく
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凶悪(2013年製作の映画)

4.0

公開時に見逃してしまいDVDを買ったものの、やっぱり最初はスクリーンでみたいなあとDVD未開封のままぐずぐずと数年がすぎていたが、キネカ大森の名画座2本立てにてやっと鑑賞。
リリーさんとピエールがおそ
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マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年(2016年製作の映画)

3.5

マノロさんがとてもチャーミングで愛おしい。キッチュなカラーリングのミュールとかすごくすてきで、もし私の脚が細く美しかったら履いてみたいけど、残念ながらそんな脚ではないので履けない。
靴工場はとてもきれ
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.5

ちりばめられたちょっとしたユーモアがときどきものがなしく感じたりもするんだけど、でもタイトルどおり人間という生きものに希望を感じられる、性善説でなりたっているとてもいい映画だなあとおもった。
映画の技
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フォロイング(2017年製作の映画)

3.0

「ババアが憑いてくる」というコピーが秀逸だなあとおもってみにいったけど、おもったよりババアは憑いてこなかったような。もっとぐいぐい憑いてくるかとおもった。
ワタベさんは和製なだけあってときどき動きが貞
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.5

松岡茉優による自意識の暴走すごい。いつまでもみていられる。
あの高校時代のルックスから、ヨシカが眼鏡をコンタクトレンズに変え、ちゃんとメイクしてかわいい服を着るようになるまでの過渡期って、こじらせた自
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.5

ホラーらしくちゃんとおどろおどろしく怯えさせてくれるのですが、ジュブナイルなキラキラ感もありつつ、こどもたちの抱えるそれぞれの家庭の問題に胸が苦しくなりつつ、どこの国にもエグいいじめはあるんだな・・・>>続きを読む

ポンチョに夜明けの風はらませて(2017年製作の映画)

3.5

ポスターに「変われよ、俺!」って書いてあるし、あらすじにも「変わりたいとおもっていた」と書かれていたけど、あんまり変わりたそうにはみえなかった。むしろモラトリアムにいまこのときをだらだらと楽しんでいる>>続きを読む

悪魔祓い、聖なる儀式(2016年製作の映画)

3.0

エクソシストが電話で悪魔祓いをしかけてきたりするので、悪魔も時代に対応しなきゃいけないから大変だなあとおもった。そのうちSkypeとかLINEとかでも悪魔祓いできるようになりそう。
妖怪ウォッチ・・・
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ビジランテ(2017年製作の映画)

4.0

あのおそろしいお箸の演出ができる入江監督はほんとうにこわいひとだとおもった。おもいだすだけで痛い。
篠田麻里子はすごくよかった。目で殺してた。悪女というよりは自分の欲望にものすごく正直で、すがすがしい
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(2016年製作の映画)

4.0

井浦新のからっぽな目つきと底知れない狂気がこわい。瑛太は、だれも育ててくれずうまくおとなになれなかった不幸なこどもそのものだった。
ぎざぎざした音楽に終始違和感はあったけど、その不快感もまたこの映画を
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ヘドローバ(2017年製作の映画)

4.0

ふだんスクリーンでみられないものがたくさんみられておもしろかった。
洪潤梨さんのイカれぶりがすばらしく、「全員死刑」の清水葉月さんも肝のすわりっぷりがすばらしくもかわいい女の子だったし、小林勇貴監督作
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.0

デジタル的な技術を駆使しなくても、みるひとを圧倒する映像はまだまだ作れるんだなあ、ホドロフスキーすげえなあ、とあらためておもいました。
はじめて恋した女のひと、おかあさんにそっくりじゃないですか・・・
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

とても完璧なアメリカン・キラキラムービー。
衣裳やダンスは見ごたえがあって、すごくよかったなあとおもいますけど、混雑する映画館でとなりの席のひとがコンビニのドリアをたべながらみていたので、正直そのにお
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.5

エル・ファニングがともかくかわいい。かわいい子はゲロ吐いててもかわいい。
宇宙人のみなさんのビジュアルがチープでB級な感じなのはすごくすきだけど、宇宙人の設定はちょっとぼんやりしていて、彼らなりのポリ
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最低。(2017年製作の映画)

3.5

「なぜAV女優を選んだか」そこにはたしかな理由があるはずだ、と私も思ってしまうので、彩乃さんの母親が、だれかに脅されてやらされてるんじゃないかとか借金があるんじゃないかとか、娘がAV女優をしている致し>>続きを読む

HiGH&LOW THE MOVIE3 / FINAL MISSION(2017年製作の映画)

3.5

ドラマも映画もなにひとつみないで予備知識ほとんどないままいきおいで鑑賞。
こまかい設定とか関係性とかわからないところもあったけど、すげえおもしろかったです。EXILEファミリーによるEXILEファミリ
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.5

刹那的とも快楽的ともちがう、目の前のことになんとなく身をゆだねて流されていく自分に深く傷つくというよりはただただ途方にくれている感じが現代的だなと思った。何者かになれるひとはすごく少ないのは知ってるけ>>続きを読む

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.5

グザヴィエ・ドランが天才なのはもう知ってるから・・・とみてておもうていどには、新しい情報や意外なできごとなどはなく、ドキュメンタリーというよりは、今までの記録的な。
「Mommy マミー」や「トム・ア
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全員死刑(2017年製作の映画)

4.0

間宮祥太朗くんが生き生きとぶっ殺い、藤原季節くんが生き生きとぶっ殺われる映画。いやもう藤原季節くんほんとうに死んでるんじゃないの、と思うくらい見事な死にっぷり。
同じ事件をモチーフにした赤堀雅秋演出の
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.5

これは愛なのか、復讐なのか。
いや復讐だよね?ぜんぜん愛じゃないよね?何周かまわった愛なのかもしれないけど、そうだとしてもこんな愛はいやだ!

ちょっと髪型やメイクを変えるだけで、現在と過去をきっちり
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劇場版シネマ狂想曲 名古屋映画館革命(2017年製作の映画)

4.5

映画みながらにやにやしているひとをみながらにやにやする映画。
好きなものは好きとなりふりかまわず言い、好きなもののためになりふりかまわず行動できるってすばらしい。
たぶん映画はしずかにみるだけでいい、
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