スティーヴン豆腐

ポッド・ジェネレーションのスティーヴン豆腐のレビュー・感想・評価

ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)
3.2
『実写版 たまごっち』なんて冗談を書こうと思ったら、実際に着想を得た部分もあるとかで真顔に引き戻されました。

妻レイチェルの職場が意識高い系の巣窟みたいな何やってんだか分かんないテック企業。一方の夫アルヴィーは植物学者、という時点で作品の焦点は性差よりテクノロジーの進化に対する警鐘や不信感なのかな?という予感を抱きつつ鑑賞。途中、夫婦二人の子宮ポッドとの向き合い方を通じて母性と父性が逆転する様なども描かれてはいるが、出産直前に彼らが取った行動と結末から、当初抱いた印象からはやはり変わらず。ポッドの開発・運用を手掛けるペガサス社のCEOなんてどっからどう見てもジェフ・ベ◯スだし。
「産む性」である女性の身体の権利、チャイルドペナルティといったテーマの掘り下げは中途半端に感じた。
眼球モチーフのAIデバイスのグロテスクな意匠が作中で一番毒気が強い。好き。

ポッドから赤ちゃんが産まれる瞬間は「たまごっち」よりむしろドラえもんの「畑のレストラン」だった。そんなパカッて。