妊娠から出産までを人口のポッドで行えたら…という近未来SF。期待値以上の出来で、「こういう出会いを求めて映画館に行ってるんだよなあ」としみじみ。
たぶん予算はそんなに高くないけど、世界観の構築は美術も音楽も統率感があって心地よい。
人間同士の会話よりAIからのセラピー?女性のキャリアは?自然⇔人工の許せる範囲は?父性と母性はどう育つ?など説教臭くなくエンタメに昇華して楽しい1本だった!
夫妻が無駄に喧嘩するんじゃなくて、お互いに落とし所を見つけていこうというスタンスなので、この物語で伝えたい軸がぶれない。
植物学者に父親という設定が最高に合ってる。
最後のシーンのインタビューの皮肉。子どもが親を選べる世界を描いた同監督の映画もぜひ見てみたい。