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座頭市兇状旅のnaokitのレビュー・感想・評価

座頭市兇状旅(1963年製作の映画)
3.1
お祭りの相撲大会に参加する、朗らかなオープニングが印象的なシリーズ4作目です。
しか〜し、朗らかなのは初めだけ、またもや醜い渡世の争いに巻き込まれていく市…さらに昔の想い人まで現れてってな展開です。

人気シリーズになったせいか、立ち回りシーンでも、敵のヤクザ者の数がまさかの鬼盛り…暴れん坊将軍並みだったり、敵役の浪人が謎の三船敏郎風なのも含めて、全体的に大味になってきてる気がしました。
それでも、徳利を真っ二つにする居合い斬りシーンはシビれますけどね。^_^

今作もまた辛い終わりかた…おどけて踊りながら立ち去る背中の寂しい事よ。とにかく市の周りのダメ人間確率の高い事!あれだけ裏切られても、人間不信になる事なく、次の作品でまた誰かを助けたりする市の人間性に乾杯です。
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