ポケポケ

変な家のポケポケのネタバレレビュー・内容・結末

変な家(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

個人的には満足できる映画でした!

僕は変な家を雨穴さんの動画から知り、一つ目の動画だけ拝見した状態で視聴しました。

前半は物語通りに話しが進みますが、編集や脚本アレンジのお陰で話も飲み込みやすく、また広がりも出てきてすごく良かったです。(YouTuberが主人公・間取りの家に突撃の件が飲み込みやすかった)

実際の変な間取りの家の外観と中身を観れるのは映画ならではの良いところとも思います。

ここからネタバレになります。

この映画は前半パート・後半パートの2種類に分かれています。

前半はミステリーホラー
後半は土着信仰ホラーに変化します。

前半はYouTubeで僕らが視聴した、あの動画がほぼそのまま映像化されてるとは思いました。途中でん?って思う部分(仮面ババア)もありましたが、間取りを見て想像を掻き立てるホラーテイストで楽しめます。

後半は変な家(間取りだけではなく家族や親族)の真実を解き明かしに大本の家に調査しにいくパートです。

映画を見てる際にはこの2つのストーリーは一本の変な家族??という部分で繋がりがあるので個人的にはあまり違和感なく飲み込めました。

物語の鍵である
【家にはそれぞれの闇がある】
を体現したストーリーでした。前半からこの言い回しは続いていたので、この部分が本作の大黒柱だったのでしょう。

調査を進めていくと、家にこびり付いた闇を主人公たちは目の当たりにしますが、ここからアクセルが全開物語が進み、やりたい放題になります。個人的には和製ホラー物でここまで弾けた作品を見た事がなかったので非常に楽しめました。和製ミッドサマーでしたね!💐

チェンソーババアが本作のMVPです!


感想

この映画はもともとYouTubeやウェブ小説?で人気な作品でしたが、映像化にはやや難点がある作品でもありました。尺の問題やストーリーの内容を視聴者が予め知っている点です。

多くの視聴者は変な家がシリーズ続きであることを知らず、変な家1だけ見る状態で映画を見ることになってたと思います。(個人の意見なので実際は不明)

そうすると、あらかじめ怖いポイントが分かってしまっているというのが問題だっだと思います。そのために態々中盤でテイストの違う仮面ババアが主人公を襲いに来たのでしょう。急にテイストが違うホラーがきて驚きました。
実際に終盤で出てくる本家の間取りも、どうせ変な部分や隠し通路があるんでしょっと身構えてしまっていたので、前半と後半でテイストを変えるのはすごく良かったと思います🙌

この映画のメインは終盤の変な家(家族関係、しがらみ)になると思うのですが、最初から和製ミッドサマーと言う風な宣伝をすると怖さもなかったと思います。宣伝の人たちの策略本当にすごいです🙌

変な家の秘密を探る事でほんとうに恐ろしい物出会う恐怖は残穢を彷彿とさせてくれました。
また、ムラに入るシーンや仏壇のシーンは呪詛を彷彿とさせ雰囲気が最高でした。個人的には仏壇のシーン胸熱でしたね✨✨

Twitterを見ていると子供が母親にうちの間取りは大丈夫?っと帰り際に聞いてたというほっこりエピソードが流れてきました。間取りというすぐ側にある身近な物を使用する事で日常の恐怖に落とし込めたのだとすると素晴らしい体験ができる映画なのではないかと思います。

身近にある間取り(家)が訳の分からないものに繋がっている、、そんな怖さはYouTubeや小説の匿名性があるからこそ、想像力を掻き立て僕たちのすぐそばの恐怖に入り込めたのではないかなと、そう考えるとメディアによって伝えたかって凄く変わってくるんだなって思いました。

映画には映画の良さがあります。ぼくはそれをライブ感で楽しめるかどうかと認識してます。多少ストーリーに粗があってもその画面の迫力で気にならないですからね!

友達とわちゃわちゃ騒ぎながら見れる良作和製ミッドサマーでした!満足です☺️
ポケポケ

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