グリーンツー

変な家のグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

変な家(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ミステリと言う勿れでも感じたけど、全体的に横溝正史っぽい仕上がり。もしかしたらこういうのが最近流行りなんだろうか。

だからこそ、この作品は時代設定を間違えたと思う。まず、あんな家は現代では建築基準法など様々な法律によって作れないはず。仮に作ろうとしても、役所が止める。また、そのへんの建築士でも分かる違和感は不動産会社も当然気付くはず。だから、大抵の場合こんな家は売りに出さないし取り壊すことも考えるはず。

もしかしたら原作は、こういった問題をクリアしているのかもしれない。だとしたら、ちょっと端折りすぎな作品だと思う。端折りすぎは後半の展開にも感じた。なんとなく、説明不足な感じ。

時代を明治時代とか昭和初期とかにして、家が出来たのも江戸時代とかにしてしまえば家に対する違和感はなくなったと思う。

ストーリー自体は予想がつかなくて面白かった。出演してる女優のおかげで、作品自体は「てっぱん」という言葉が似合う仕上がりになったと思う。あまり深く考えずに、サスペンスホラーとして楽しむべし。集団になった人間の怖さみたいなものは、コロナ禍でも問題になったけどよく描けていたと思う。

あと主人公は、さっさと警察呼べとか売り家に勝手に侵入するなとか最初から最後まで突っ込みどころ満載だったことも触れておきたい。正に、生兵法は大怪我のもと。もしかしたらこの作品一番のメッセージだったのかもしれない。