ジャン・デュジャルダン主演に釣られた。
『アーティスト』を観てから、心はスッカリ奪われて
いる。
本作は群像劇で、ジャン・デュジャルダンの魅せどころは
なかった。
エンタメかと思ったが硬派なドキュメンタリータッチを
狙った映画だった。
パリ同時多発テロ事件の主犯を追う作品だが、なかなか
映像が凝っていて手持ちカメラだけではなく追跡する車を
ドローンで追う俯瞰映像や(わざわざセットを組んだ?)
階段昇降をスムーズに縦移動したり飽きさせない。
宗教によるテロ。
ヨーロッパは悩み尽きぬ事だろう。
僕は子供時代、父が病死して、その原因が怨念によるもの
だと家族で新興宗教に付きまとわれた。
一軒家を売却してお布施にすれば、その怨念がとける。
醜悪な戯言を繰り返す恐ろしい人々の顔を、
決して忘れない。
今では有名な新興宗教に成ったその集団を、現在でも不信
でしかないし、それも私には間違いではない。
そう、相手がそう信じているように私もそう信じている。
ただ宗教の元でも、人を傷つけている宗教は
悪でしかない。
それすら分からない悪魔は沢山いるのである。
桜田淳子さんのところではない。
僕は大ファンだが一度も来られたことがない。
そういうものである。