このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい映画だった。
撮影の直前で亡くなった河村光庸プロデューサーとお会いして話したい。
なんでここに居ないのか、もっと沢山あなたの話が聞きたかった。
だけど、
試写室を出たところに河村さんが立っていて、鈴木さん、どうだった?
すごいでしょ、この企画はね〜と、
今にも話し始める光景が浮かぶ。
でももう居ない。寂しい、悲しい。
映画だってビジネス。
こんな重い暗い映画が、大ヒットする事は難しいだろう。
だけどどう生きるのか?を考えるきっかけになるはずの映画。
映画というメディアを使って、
その機会を作ろうとしたはずだ。
正しいとは何か。
あらゆる事で簡単に答えが出ないはず。
無意識につく小さな嘘をやめたい。
あたかも正しいと正義を振りかざして、
他者を傷つけている可能性に無関心でいる事をやめたい。
嫌われないように好かれるように、自分を守る為の無意識につく小さな嘘の数々をもうやめたい。