わかってはいたけど非常に重たい内容。
何を持って人間とするのか?意思の有無、心の有無とか幸せとは、自由とは?などいろいろ考えさせられる作品でした。
実際に起きた事件を元にした作品であり、内容が内容なだけに、作品に対しての感想もなんとも表しにくいところがある。
犯人であるサトくんの言い分もわかるような気もしてしまうところもあり、自分自身の嫌なところを刺されたような気もした。
他人の命の終わらせるかを他人が終わらせて良いはずもなく、そこに理由も必要ないのかなとも思う。
ただその状態で生き続けることが幸せであったり人としての尊厳を保てているのか?疑問に思う扱いをされている場合に妙な気になる気持ちもわからなくはない。
介護の問題は障害のある方、老人も非常に難しい問題だなと思い「ロストケア」を思い出したりもした。
人が生きる上での生産性≒才能の有無みたいな感じでも表現されていたような気もする。
オダギリジョー演じる昌平の作品が小さな賞とは言え評価されたところは個人的に非常に共感できるところでとても感動してしまった。
施設内の様子として見るに耐えない扱いをされる障害者が描かれる一方ですごく楽しそうな笑顔で過ごす障害者も映されるのが非常に印象的でした。
障害者の介護の問題などもある一方で才能についての苦悩や子供を産む事への苦悩など、いろいろな苦悩が詰め込まれているような作品でした。