あ

月のあのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

みんな足元が闇の崖っぷちに立ってる感あって何かしらの歪みやちょっとした弾みで堕ちてしまうようなくらいの不安定さ その上でみんな無意識にお互いで手押し相撲してぐらぐらしてるんよね 虐待をしていた職員・マンションの管理バイトの先輩みたいな人は対照的でこの仄暗い世界の中で現実を受け入れるというか順応してしまった存在なのかな そういう存在の中でこそ余計に色々な葛藤を持ちながら生きていく人間の苦悩が色濃く感じた

人間とは何か 生きるとは何か ひたすら考えさせられたけど結局結論出ないし人それぞれ違うから答えはない これが現実なのかって分からさせられる

嘘や隠しごとが嫌いな人が入所者が殺されないために嘘を吐いたり 会話出来ない=心がないと思ってる人が三歳まで会話が出来ず亡くなってしまった子供を心がないと言い切れなかったり それぞれが思う正しさの中にも矛盾やズレが生じてるのが人間の不完全さを垣間見れた気がする
きっとそれから目を逸らし続けていくことで正しさが歪んでいく 主人公がさとくんと話す中で自問自答していたのは目を逸らすことを止め始めた兆候なのかな
あ