Yusuke

月のYusukeのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
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社会人になって私の中で最も大きく変化した価値観は「具体的な行動に最も価値がある」ということだった。本当に当たり前のことだけど、働き始めて実感して、今では身になっている。だからこそ、この映画について、そしてこの問題に関わらず、あらゆる社会の問題について、自分の言葉で語ることができない。
だからどうしても自分がどう思ったかでしか話せない。でも考えてみた、誰なら語れるのだろうか、外にいる人は話題にすることはいけないのか、そうではないと思う。何かに寄与していない限り話せない社会は厳しすぎる、一方で何も動いてないやつがペラペラ喋ることほど腹立たしいことはない。「思いを馳せること」だけをするのであれば、それは全く意味をなさないと思う、むしろ気持ちが悪い。それは自分の中でも変わらない。ならば、何か少しでも動いたあとで、もう一度考えて、自分の役割を見つけよう。その一連の行動は、もはや自分がこの世界で気持ちよく生きていくためだけなのかもしれないけど、今は本当にすみません。どうせ来月には忘れている、向き合い続けないで済む方法も知っている、自分の世界への暴力性や、無意識のうちの加害性について、気持ちとかではなく表に出る行動を鑑みないといけないけど、しなくたって誰にも文句言われない、生活するのに何の支障もない、どうすればいいか分かってないけど、社会における個体として価値を与えられる人間になれるように頑張る。
Yusuke

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