この事件、障害者に対する人の奥底にある気持ちに焦点を当てたのは、すごいと思う。
さとくんは、話せないのは心がない、と言うけど、今は、心身障害者だけでなく、発達障害とか学習障害とかいろいろな障害が明らかになってきて、何らかの障害に当てはまる人が多いのではないだろうか。
障害者に接したことのある人がどれくらいいるのかは分からないけど、意思疎通の図れない、身の回りのお世話が必要な大人に接する心身のストレスは並大抵ではない。
なのに介護職の扱い、給与は低く、そのストレスが弱い人に向かうことは、想像に難くない。そこに対策は取られていない。
自分の居場所がある人、丸ごと受け止めてくれる人の心の健康さを信じてたけど、さとくんは心配してくれる彼女がいても犯行に突き進んじゃったもんなぁ。なにが突き進ませたのかは、分かったとは言えなかった。
