1番と言っても過言ではなく、
衝撃的な作品です。
とてもショッキングな場面もあるので、
体力と気力を要しますので
その点は注意が必要だと思いました。
メッセージ性と俳優さんの演技に☆5です。
やまゆり園の近くは仕事でたまに通っていましたが、そこの近くは少し暗い雰囲気が漂っていてどうも重たい気持ちになってしまったことを覚えています。
2016年ということでそんなに最近だったのか、と驚きました。
綺麗事だけでは済まされない問題なだけに、スクリーンから目を背けないことしか今のは私にはできず。
演者の方たちのセリフひとつひとつに、今の自分が試されているような気持ちになりました。
介護に直接携わることができないなら無関心をやめること、目を背けないこと、ここから始めるしかないのだなと思いました。
日常からできることといえばこの作品を観た今日この瞬間から、
障害を持っている持っていない関係なく、周りの人に対しての想像力を働かせ、思いやりを持ってどんな人にも接していくことしかないのだと、
そう強く思いました。
宮沢りえさんとオダギリジョーの夫婦の描写はその中でも一筋の光でした。
「生きていてよかった」と思える瞬間に向かって、今泥水を啜るような苦しさやもどかしさの中を生きているのだ、ということを実感させられました。
誰のために?何のために生きている?
誰しもが生きていれば感じる瞬間であり、実際自分も何のために自分は生きているのか?誰の役に立っているのか?と考えてしまい暗澹とした気持ちになることはよくあります。
自分なんかが生きている意味ってなんだろうーーー。
と。途方に暮れたような気持ちに。
でも、生きていればオダギリジョーさんのように暗闇でヒッソリと続けてきたことが日の目を見る瞬間があり、必ず生きてきてよかった、と思える日が来るのだと。
そこに向かうまではトンネルの闇がいつまでも続くような苦しみがあるけれど、、
それでも光を見つけたい。
無意味と思われる日々をいくつも乗り越えて、
いつか、これまでの日々があったから今があるんだ、と思える日に向かって。