このレビューはネタバレを含みます
日刊スポーツ映画大賞
報知映画賞
ともに助演を受賞されたお二人。
やはり観ないわけには行かないなと思い、
年末に時間を作って鑑賞。原作は未読。
「洋子 対 さとくん」から、いつの間にか「洋子 対 洋子」の抉り合いになった場面は強烈で、怪物級のテーマと演技に飲み込まれた。
重度障害ではなくとも、長い間寝たきりだったり入院生活を送った身内がいた経験がある身としては、その介護・介助をしてくださる人々がいてくれるからこちらがいつもの生活を送れているんだよな、と感謝する一方で、自分が施設生活を送る側になったとき、果たして家族がろくに面会に来なくなっても生きていたいだろうか、と未来のことを考えこんでしまった。
それで思う。私は結局重度障害者が可哀想なのではなく、可哀想と思ってしまうことに耐えられないんだな、と。