あなたたちだって障害者のこと汚いとか臭いとか思ってますよね？差別してますよね？を誇大した表現で押し付けて現実を見せた気になっているとしか思えなかった
みんなが目を背けたい現実がここにありますよ〜感があるけど、ずっとずっと向き合ってきた人たちがいたことの方に光を当てたい
まずそもそも長い歴史の中で(それこそ思い描かれるような自宅軟禁だったり身体拘束だったり)法整備されてきたことが1ミリもでてこない、障害者虐待禁止法だってあるし公益通報の権利もある、そういうことを分かった上で施設というものは運営されているし、職員もいかに利用者の生活の質を上げるか適切な支援ができるかに照準を置いてる
"障害者は人間か""人間じゃないなら排除されるべき"そういったことがあたかも一般的な思考として存在するかのように表現してるのはかなり気が滅入る、人権がある以上人だろうとしか言えないし、それを所詮綺麗事だの言って冷笑ぶるのはほんとうにタチが悪い、綺麗事だと吐き捨てる理由に現実を知ってるなんて言う妄言があるなら尚更ひどい
そしてこの映画には障害者が障害者である部分が強く映し出されすぎていて、健常者と変わらない部分が存在することからわざと目を背けさせているように見える、食事排泄思考発語大なり小なり人間として認識されるに足りうる部分があるはずなのにそこを映さない、映したらやっぱり人間じゃんってなっちゃうもんね、って思ってしまった
現実を突きつけるって聞こえはいいけど、舗装されてない道、蛇、虫、雨、薄暗いコンクリート壁が現実なら、窓から見える緑、晴れ、蝶々、花々、それらも現実だよ
怖いもの見たさで検索してはいけないワードを検索するみたいなものの見方でこの映画を観て、現実を見た気になるのはやめておこう
震災の話、子供の話、たくさん絡めていたけどグロテスクにしか映らない、そこに愛情や優しい日々が存在していたことに目を向けない、社会からいらない人だと思われてるとか、こんな仕事、とか謎の承認欲求をみんながみんな拗らせてる、そら自滅していくわとしか思えない
評価する云々の話ではない、はい解散！という気持ち
