このレビューはネタバレを含みます
YOUTUBEにて期間限定放映と知り、思わず鑑賞。今更知ったけど、まさかこんな物語だったとは。
ポストアプカリプス世界観から、今となっては懐かしい、しかし絵に描いたようなThe 不良イメージ。袖が破れた服にはさすがに笑ってしまった。あとすんごい簡単に吐血する。
個人的エヴァと近しい物語のように思うが、80年代後半から90年代辺りといえば、かの大予言をメインに、こういった終末感に満ち満ちていたのかもしれない。様々な作品が今作の影響下にあることは想像に難くない。ちなみに、同年には「火垂るの墓」「となりのトトロ」も放映されていたり。とんでもねぇや88's。
癖のある劇伴に最初は戸惑うも、物語の全容が明らかになるにつれ、これでなくてはならなかったことがよくわかる。一見複雑な物語だが、説明も理屈もシンプルなのはこの2025からして見習いたいまである。SNSによる過剰な揚げ足取り文化が、あるいは必要以上の裏付け説明を要求した世界が今・・・なのかもしれない。一体どちらがアポカリプスなのか。
今観ても色々と思案に富むものに変わりなく。台詞も最低限ながら約二時間とは思えぬ話の濃さもあり、よくわかんねぇけど面白れぇや、という、いかにも金田が言いそうな感想さえこぼしてしまいそう。
観れば何かしら脳みそに引っかかって、あたかも「この世界にもAKIRAはいる」と信じたくなるような、そんな気持ちまで溢れそう。今でも世界中にフォロワーがいることも納得の名作。