ワンコ

ソウルキャッチャーのワンコのレビュー・感想・評価

ソウルキャッチャー(2023年製作の映画)
2.7
【ウルトラ・ソウル】

世界水泳が終了し、結果についてあれこれ言う人は多いけれども、選手はみんな頑張ったなと思う。僕は開催期間中、毎晩テレ朝の特番を見ていた。そして、テーマ音楽のB’zの「ウルトラ・ソウル」が耳から離れず、ソウル繋がりで、理由もなしに、この作品を観て”しまった”笑

相当昔のことだが「ウルトラQ」というテレビの怪奇SFドラマ・シリーズがあって、そのVHSを記憶違いでなければ大学生の頃にレンタルして見たことがあった。

その中に、精神疾患が認められれば、罪には問われないと、特定の人を何かの機械か薬で精神疾患の状態にして、人を殺害させるというストーリーがあったのだが、このウルトラQのドラマは短い物語だったけれども、この「ソウル・キャッチャー」より緻密だったような気がする。

「ソウル・キャッチャー」は、主人公が過去に愛した人とのトラウマを想起させる場面が一部にあって、”魂が囚われる”という対比を試みているんだと好意的に理解しようとしたけれど、作品の背景や細部がなんとも雑で、ソウル・キャッチャーが稼働する場面は正直苦笑してしまった。ソウル・キャッチャーから、ソウルが離れる感じだ笑

そういえば、最近読んだ記事の中に、大学の心理学の先生の寄稿があって、陰謀論に影響され、これを拡散する人間には、心理的レジリエンス(強靭性と弾力性を併せ持ったような感じ)に欠け、神経症の傾向が高いという特徴があると書いてあった。アメリカの連邦議事堂に攻め入った連中を見ると外見は屈強だが、ソウルはキャッチされて頭はかなり弱いように見えた(まあ、あまり褒められた表現ではないけど)。

僕の周りにもごく少数だが、陰謀論に感化されがちのように見える人はいる。心理的レジリエンスは分からないが、確かに神経症的のように見える。その悪影響は、彼の子供にも及んでいる気がする。
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