Natalia

Fair Play/フェアプレーのNataliaのネタバレレビュー・内容・結末

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

途中まで良かったのに終盤が好みでなかった。

男性側は明らかに女性側を下に見ていたからこそ、女性の出世にあれほど慌てたのだろうし、男社会で働く女性の辛さが痛いほど伝わる演出で、どちらかというと女性の立場に寄り添った話かなと思うけど、一方で今回の主人公エミリーは、絶妙に選んではいけない言葉を選んで男性側を傷つける設定で、どっちもどっちなんだと思わせたいのか、それとも女性を下に見る男性がいかに多いかを描きたかったのか、解釈に迷うラストだった。

現実に、男女の関係性の問題は未だ最適解の出ない複雑な問題だと思うので、全体としては悪くないストーリーだったと思うけど、やたらと流血と音楽でサスペンス感を出してきたのがマイナスポイントだった。

でもやっぱり、人間あれだけのストレスにさらされていると神経がおかしくなるのも仕方ない気がする。

結局のところ、ああいう業界で仕事に本気で、出世を目指して働く者同士で職場恋愛は無理ということだと思う。ルール以前に。
緩い会社にしがみついて緩く働いて満足なら問題ないのだろうけど。
Natalia

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