もやし

Fair Play/フェアプレーのもやしのレビュー・感想・評価

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)
5.0
ネトフリオリジナル。

見てて常に気分悪かったけどかなり面白かった。

ある職場恋愛をしていた男女が婚姻してからを描く。序盤死ぬほどイチャイチャしてる笑


証券会社だからかかなり殺伐とした職場で、ここからして個人的にはこの職場嫌いって思った。

お互い新人で、まあ忙しいながらも息抜きもしつつそれなりに充実した生活を送っていた。

結構序盤で上司がクビにされてブチギレて物ぶち壊しまくって警備員に引きずられながら、この職場は糞だ! お前らも絶対同じ思いをするからな! と言い残していなくなった。

そしてその後釜の話が職場の一番の話題になっていた。
そんな中、主人公の男が後釜になるのでは的な話がまことしやかに囁かれるように。
結構映画としてはありがちだけど、大喜びして男を祝福する女。だが結局その後釜に抜擢されたのはその女だったというオチ。

必死で平静を装って全力で祝福する男。よくあるよねえこの心境。親友が結婚したときみたいな。

でも女は女で大変。男社会の中では、社長と寝たんだろうな的なジョークが平然とまかり通り、部下からも軽く見られ、失敗でもしようもんならこれだから女はとすぐ囁かれる。でも圧倒的有能さと負けん気で全力で食らいつく。



ここから仕事と私生活を一緒くたにしてしまう展開で一気にバランスが崩れる。
女があろうことか男に対して、あなたは有能だから昇進するようにそれとなく進言してみるねと言い出してしまう。
男はそれは嫌だ、自力で出世してみせると言うも女にはその心境があまり伝わらず。(あくまでもその女にはね)
大事な仕事をやたら任せたり、何かと優遇したり。でも男はそんなには有能ではなかった。
男も自力で出世してみせる!と意気込んで女に、この株は絶対当たる! 頼むから信じて買ってくれ! と言い、でも女からしてみれば、うーん… この株は止めた方がいいのでは… とぶっちゃけ思っていた。が、上司に進言して買ってもらう。案の定、大損。女急に無能扱い。



まあ、後はわかるよね…? という映画です。
とても繊細な崩壊の仕方が見事でした。面白かったです。
もやし

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