たくみ

女王陛下の007 4Kレストアのたくみのレビュー・感想・評価

女王陛下の007 4Kレストア(1969年製作の映画)
3.6
4Kレストアバージョンで鑑賞。
映像が綺麗でビックリしました。
1969年公開と半世紀も前の作品でしたがしっかり楽しめました。

何といってもアクションの魅せ方が今の映画にも引けをとらないと感じました。
スキーで相手から逃げるシーンや逆にボブスレーで追いかけるシーンなど泥臭くて迫力がありました。
雪崩のシーンもどうやって撮ったのか不思議なくらいリアルでした。
雪面を滑走するシーンの別撮りはさすがに違和感しかなかったですが、半世紀前と思えば許容範囲ですね。

敵組織は馬鹿みたいな作戦やっとりましたが、この時代にウイルス兵器に目を付けてたのって今思えば凄いのでは?と感じました。

ダニクレボンドがリアルタイム世代の自分にとって物語は、どうしても『NO TIME TO DIE』と比較せざるを得ないと感じました。
愛する者のためにどう行動をとるのか。諜報員として国に尽くすのか、目の前の愛すべき人を守るのか。
そこの葛藤を含め描いているので感情移入がしやすく、とても好きでした。
ラストはどうしても心が苦しくなりますね。
ジョージ・レーゼンビー最初で最後の作品であるならば、バッドエンドじゃないボンドでも良かったのかなと思います。
そしたら、もう少し多様性のあるシリーズになっていたかもしれません。

小屋での幸せそうな2人が忘れられない作品でした。


【その他メモ・独り言】
・「疲れたから眠っているんだ」
たくみ

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