にっきい

女王陛下の007 4Kレストアのにっきいのレビュー・感想・評価

女王陛下の007 4Kレストア(1969年製作の映画)
3.2
スパンコールのドレスが普段着なん?

子どもの頃TVで見て以来、ずっと『007』シリーズの最高傑作だと思ってた作品。
劇場で観るのは初めてです。

スペクターのボスはブロフェルドって話し。
今の所の最新のボンド、ダニエル・クレイグはシリーズで初めて金髪だったせいで、最初はイメージと違うと色々言われたようですが、今作のジョージ・リーゼンビーは唯一ヨーロッパ出身では無い(オーストラリア人)ので、そのプレッシャーは相当のものだったのでは?
しかもジェームズ・ボンドがただ1人本当に愛した女性が本作のテレサだけだったんですから(後にダニエル・ボンドも結婚するけど)、当時はかなりの話題だったはず。
多分初めて見た『007』がこれでコネリー・ボンドに何の思い入れも無かったので、ジョージ・リーゼンビーに違和感はありませんでした。
ただ今観たらアクションが下手だなぁw
元々モデルで映画初主演だから仕方ないんだけど、パンチが全部テレホン・パンチ。
打ちますよ!って構えてから打ってる。
しかも派手に見せる為かフォロースルーがめちゃくちゃ大袈裟。
ダニエル・ボンドを初めて見た時感じたのが殴り合いのリアルさだったので、それで言ったら真逆な演出。
本当の愛を誓って結婚すると言っても、相変わらず出てくる女性全員孕ますつもりか?と思うくらい手当たり次第に口説く。
1時間毎に予定入れようとしてたし。
まあそれこそボンドらしいんだけど。
スペクターのボスはテリー・サバラスでした。
シャム猫抱いて出てくるのは、昔の悪役の標準装備。
最近のスパイアクションだと世界を股にかけて活躍するのが当たり前だけど、今作はほぼスイスに行ったっきり。
その代わりスキーで逃げたり、ボブスレーで逃げたり、雪崩に巻き込まれたりと、雪関係のアクションはてんこ盛りでした。
ラストはなんともやるせない。
このラストのおかげでめちゃくちゃ良い映画だった印象になってるんだと思う。
今の超絶ド派手なアクション物に比べると見劣りはするけど、それでも原作ファンも納得のボンドらしいスパイアクション映画でした。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2023年9月24日
鑑賞回:10:50〜13:20
劇場名:MOVIX京都
座席情報:シアター⑤ M-9
上映方式:2D 字幕
レーティング:G
上映時間:142分
備考:リピーター割引
**********************

NEXT▶︎▶︎▶︎『ジョン・ウィック コンセクエンス』
にっきい

にっきい