肉機械

チャイムの肉機械のネタバレレビュー・内容・結末

チャイム(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

料理ってのは奇妙なものだ。
規則性が求められながらも、科学ではない。
主人公は機械的な動きでその規則性に疑問を持つ女学生を刺し続けたのは当然だ。彼は料理教室の先生、すなわちその規則の主である。
しかし面接においては、面接者の規則に従わなければならない。
成人はどこに行っても自由だが、親が心配だから自分も現場を回らなければならないと言う警察の発言は、まさに規則性の多重構造ーー社会/(料理教室)/家庭/個人を表している。

視点の操作による画面外に広がる空間表現もさすがですが、主人公が死体を埋めたあとの超ロングショットは驚異的だ。まるで三人称のゲーム視点で、スクリーンを意識させて、物語の社会が上位的存在にモニタリングされているようなメタ的意味を感じさせる。どうやって撮ったんだろう…?
肉機械

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